2022.04.02 [土] 2022 アカデミー賞受賞作品のWebサイト
開催前は「ドライブ・マイ・カー」が日本映画史上初となる作品賞にノミネートされて話題だった第94回アカデミー賞ですが、授賞式後はウィル・スミスの行動ばかりが取り上げられ、ちょっと残念です。
「ドライブ・マイ・カー」は、作品賞や監督賞は惜しくも選ばれなかったのですが、国際長編映画賞を受賞しました。
主要な受賞作品の紹介とWebサイトを紹介していきたいと思います。
コーダ あいのうた
- 作品賞
- 助演男優賞:トロイ・コッツァー
- 脚色賞:シアン・ヘダー
- オフィシャルサイト
家族で唯一の健聴者である少女が夢に向かって生きる感動の映画ということで、Webサイトも過度なアニメーションやビジュアルは利用されていません。色合いも柔らかい印象です。
ちなみに、タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults=”耳の聴こえない両親に育てられた子ども”」のことらしいです。
パワー・オブ・ザ・ドッグ
- 監督賞:ジェーン・カンピオン
- オフィシャルサイト
1920年代アメリカの牧場が舞台の映画。壮大な映画というよりは、人間ドラマのようです。
WebサイトはNetflixのコンテンツなので、Netflixです。
ドリームプラン
- 主演男優賞:ウィル・スミス
- オフィシャルサイト
初のグランドスラム優勝から20年以上経ちますが、未だにトップレベルで活躍する女子テニスプレイヤーのビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育てあげた、テニス未経験の父親の実話を描いたドラマ。父親役は、話題のウィル・スミスが演じています。
Webサイトは、最近は多くなってきましたが、パソコンでもハンバーガーメニューですね。
ただ、なぜ「#ドリームプラン」キャンペーンページには、メニューが無くなってしまうのか不思議。他のページが見たい時に不便です。
タミー・フェイの瞳
- 主演女優賞:ジェシカ・チャステイン
- メイクアップ&ヘアスタイリング賞
- オフィシャルサイト
1970年代から80年代にかけ、テレビ伝道師として活躍していたジム・ベイカーと妻タミー・フェイの半生を映画化。Disney+配信の映画です。
今年も、Netflix、Amazon Primeなど大々的に劇場公開しない作品が多くノミネートされました。
ベルファスト
- 脚本賞:ケネス・ブラナー
- オフィシャルサイト
製作・監督・脚本のケネス・ブラナーの幼少期、激動の北アイルランド ベルファストの暮らしを映した自伝的映画です。「北アイルランド紛争」の時代ですが、平和な街が破壊されていく悲しみは今も変わらず、世界のどこかで起こっています。悲しいことです。
Webサイトは、モノクロ映画なため、グレーベースにアクセントのイエローが栄えています。ちょっと探してみたのですが、海外の公式サイトも同じ配色でした。
DUNE デューン 砂の惑星
- 視覚効果賞
- 美術賞
- 撮影賞:グレイグ・フレイザー
- 編集賞:ジョー・ウォーカー
- 音響賞
- 作曲賞 ハンス・ジマー
- オフィシャルサイト
今回、作品賞をはじめ計10部門にノミネートされ、最多6部門の受賞となった「DUNE デューン 砂の惑星」です。かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャーです。
スペクタルというだけ合って、壮大な物語のようで、Webサイトにも人物相関図や用語解説などのコンテンツが用意されています。ただし「はじめてのDUNE」はメニューのひとつを使ってまで必要なコンテンツなのだろうかと思います。
ドライブ・マイ・カー
- 国際長編映画賞
- オフィシャルサイト
2021年・第74回カンヌ国際映画祭では、日本映画では初となる脚本賞を受賞したほか、各国の映画賞を受賞している話題の「ドライブ・マイ・カー」ですが、惜しくも作品賞・監督賞などは受賞できず、国際長編映画賞受賞となりました。それでも「おくりびと(2009)」以来13年ぶりの受賞ということで快挙です。
村上春樹原作で、カンヌでは脚本賞も受賞ということなので、繊細な感情が表現された映画のようですので、Webサイトも余計な装飾を廃したデザインになっています。あまり映画の内容がイメージできないようになっているのはわざとでしょうか。
右横縦長のスライドメニューは、そのままスマートフォンでも利用されています。
その他にも、長編アニメーション賞受賞の「ミラベルと魔法だらけの家」や長編ドキュメンタリー賞「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」などもあります。ともにディズニー配給映画のため、Webサイトはディズニーフォーマットでした。
これからも、年1回ですがアカデミー賞の時期に映画のWebサイトの紹介をしていきたいと思います。
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