2013年度最後の授業の締めくくりは「業界研究」授業となりました。お越しいただいたのは、カンヌ国際広告祭などWebを使ったプロモーションで数々の世界的賞を受賞されている
株式会社PARTYのクリエイティブデザイナー伊藤直樹さんです。


PARTYや伊藤さんが手がけたお仕事を基に重要な語句、狙い、伊藤さんの考え方などを講義していただきました。
TOTO: Super Great Toilet Keeper
公開当時、とても話題になったTOTOのToilet Keeperです。実際に高感度ハイスピードカメラで蹴られたサッカーボールを判別して、トイレからハッシュする球でゴールを守ります。
Kanji City – Kyoto -
都内のスポーツジムで流されているムービです。京都の風情を漢字で表されています。元々は2Dのベクター画像でデザイン、レイアウトし3DCG(CINEMA4D)で立体化、After Effectsで編集されています。
OMOTE 3D SHASHIN KAN
話題の3Dプリンターと3Dスキャナーをいち早く取り入れ、実用化されています。フィギュアを作ることで写真にはない思い出を残すことができます。「おかんの背中」で思い出す思い出があるはず、というインサイト(みんなが思っていることだけど発現されていないこと)から考えられたプロジェクトです。言われてみれば、親の背中に対する思い出はたくさんありますが、映像や写真で残っているか?と言われると残ってないですね。
Google: Chrome World Wide Maze
今年のカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル2013でゴールドを受賞した作品です。好きなWebサイトのキャプチャをとり、WebGLで立体化してゲームとして遊べます。スマートフォンをコントローラーとして操作できます。とても高度な技術力をさりげなく使ってあるのがすごいですね。
NIKE COSPLAY
2006年に公開された日本において最初のバイラルムービーと言われています。YouTubeが日本に上陸して間もない公開当時、とても話題になりました。テレビCMでは放送できない表現や3分をこえる映像、話題性など画期的な広告でした。
そして、最新作
地球の背中
無印良品のキャンペーンで、1家族に家族旅行と3Dプリンターフィギュアを旅先で渡すプロジェクト。もう既に、たくさんの応募があるそうです。こちらも「背中」とあるように伊藤さんの思いがつまった作品です。
最後は、「名古屋×恋愛」でインサイトを探るワークショップをしていただくなど、内容の充実した講義となりました。伊藤さんの講義は、学生に語りかけながら進行していきます。緊張しながらも自分の意見を発表して聞いていただけたことは、とてもいい経験になったと思います。

懇親会でも、おもしろおかしく学生とお話をしていただき、ありがとうございました。
また、名古屋にお越し下さい。