2015.10.01 [木] Webアクセシビリティセミナーが行われます。
今年に入ってボーンデジタルからWebアクセシビリティ関連の本が2冊出版されました。その「コーディングWebアクセシビリティ」「デザイニングWebアクセシビリティ」の刊行を記念して、名古屋・大阪でWebアクセシビリティのセミナーが開催されます。申し込みが始まりました。名古屋会場はトライデントコンピュータ専門学校ですので、ぜひお越しください。
ただし、当日は本校の「体験入学」も開催されますので、場内の案内板にご注意ください。
Webアクセシビリティとは
Webアクセシビリティとは、WebサイトやWebアプリが、どんな人やどんな利用環境でも、アクセスすることができ、閲覧・利用できることです。高齢者や障がい者の利用を例にする場合が多いため「Webアクセシビリティは高齢者、障がい者のためのもの」と勘違いされがちですが、現在のWebの利用を考えると、デバイスの違い、通信速度の違い、国籍の違いなど健常者が利用することを考えてもアクセシブルなWebを実現するためには、考慮するべきことがたくさん増えてきました。
UXデザインにも
こういった環境、利用者の変化は、UXデザイン(User Experience Design)の分野でもよく語られていることで、サービス、情報設計やUI(User Interface)、ビジュアルデザインなどなど、ユーザーの動きや心理を様々な手法で検証・考慮するようになってきました。
UXデザインに関しては、10月10日にUX名古屋主催で、ペーパープロトタイピングのワークショップを行いますので、ぜひ参加してみてください。
とはいえ、まずはアクセスしてもらわないことには意味がありません。「デザイニングWebアクセシビリティ」では、UXデザインやUIデザインでよく例にあげられる“エラー”がアクセシビリティの視点で解説されており、Webサイトやってしまいがちな問題点を解決策とともに説明されています。特にフォームに関する部分は読んで勉強になります。実装についても解説されており、解決方法として「人間はHTMLを書かない」なんていうのもあります。なるほど。
また「コーディングWebアクセシビリティ」ではWAI-ARIAの解説と実装方法が書かれています。読んでみると改めてHTMLの構造化を理解することができました。WAI-ARIAについては、すぐに使いこなせるかは別にして、手元に置いておきたい1冊です。

2冊の出版にともない、Web上でも記事や動画配信がされており、こちらもチェックしてみるといいでしょう。
- Webアクセシビリティ入門 -なぜWebはアクセシブルなのか- 太田 良典 先生 - 無料動画学習|schoo(スクー)
- 情報の分類や並び順がわかりづらいサイトを改善する3つのアプローチ | デザイニングWebアクセシビリティ | Web担当者Forum
今回の「アクセシビリティからはじめる、WebサイトのUXデザイン」セミナーでは、ワークショップも予定されており、よりダイナミックにWebアクセシビリティを体験できるのでは、ということです。
具体的な情報は、Facebookページ
でご確認ください。
Webデザイン学科での取り組み
Webデザイン学科ではWebアクセシビリティの勉強にも力を入れており、視覚障がい者の方にお越しいただき、実際に目の前でスクリーンリーダーを利用していただいたり、どんなWebサイトで困っているのかなどを講義していただいたりしています。
今年は、各地で「Webアクセシビリティ」のセミナーが頻繁に開催されており、盛り上がっているようです。そういった意味でも10月24日が楽しみです。