はい、3回目の記事です。
前回までの設定でFTPクライアントでファイルをアップロードできるようになりましたので、いよいよa-blog cmsをインストールしたいと思います。でも、まだまだ“黒い画面”ターミナルはガツガツ使っていきます(黒くないけど)。
a-blog cmsは昨年末に2.0がリリースされましたので、早速ダウンロードしてインストールしたいと思います。ライトライセンスは無料で利用できます。
ダウンロードページから2.0.1.1(2/19現在)をダウンロードします。
acms2011install.zipを解凍し、フォルダ内のablogcmsをFTPでサーバーにアップロードします。ドキュメントルートは前回vsftpd.confで/var/www/htmlに設定してありますので、接続して表示されたディレクトリでOKです。フォルダ名はacmsに変更しました。
この後は、新規インストールの手順を見ながら進めて行くことになります。
リンクページは1.x系のものですが、基本は一緒です。2.x系はinstallパッケージがなくなりました。
動作環境を確認します。
PHP | 5.1.6〜5.4.x
マルチバイト文字列関数が使用可能な事(mbstring)、Zlib関数が使用可能な事、PCRE関数が使用可能な事、その他標準的関数 |
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MySQL | 5.0以降 |
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Webサーバー | Apache (IISでは動作しません) |
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必要なライブラリ・その他 | ionCubeローダー
GD(グラフィックライブラリ)
.htaccessの利用許可(AllowOverride)
URLの書き換え(RewriteEngine) |
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上から順に確認していきましょう。ターミナルにphp -vを打ち込みEnterを押します。
# php -v
PHP 5.1.6 (cli) (built: Dec 10 2013 22:08:48)
Copyright (c) 1997-2006 The PHP Group
Zend Engine v2.1.0, Copyright (c) 1998-2006 Zend Technologies
5.1.6ですので大丈夫です。次はMySQLです。
# mysql --version
mysql Ver 14.12 Distrib 5.0.95, for redhat-linux-gnu (x86_64) using readline 5.1
5.0.95ですのでMySQLもOKです。Webサーバーは、
# httpd -v
Server version: Apache/2.2.3
Server built: Oct 16 2013 12:18:29
Apacheが入っています。
さて、暗号化PHP読み込みファイルionCubeローダーをインストールします。日本代理店 アシアル社のサイトに掲載されているインストール方法を参考にしてphp.iniファイルにインストールしていきます。
phpinfo.phpに
<?php
phpinfo();
?>
を書いてサーバーにアップしてブラウザで表示します。
これで、php.iniの場所が/etc/php.iniだとわかりましたので、ionCubeをダウンロードします。アシアル社からダウンロードしたものでは上手く動かなかったので、本場のionCubuからターミナルを操作してダウンロードします。
cd /usr/local/src
wget http://downloads2.ioncube.com/loader_downloads/ioncube_loaders_lin_x86-64.tar.gz
tar zxvf ioncube_loaders_lin_x86-64.tar.gz
cd ioncube
mkdir /usr/local/ioncube
cp ioncube_loader_lin_5.1.so /usr/local/ioncube
cp loader-wizard.php /var/www/html/acms
※削除しておきます。rm /usr/local/src/ioncube_loaders_lin_x86-64.tar.gz
これで、サーバーの中にionCubeが入り、ionCubeのインストールサポートファイルloader-wizard.phpもacmsフォルダに入りました。
php.iniを編集していきます。
vi /etc/php.ini
で開き、
zend_extension = /usr/local/ioncube/ioncube_loader_lin_5.1.so
を追加して
# service httpd restart
httpdを再起動します。ブラウザでloader-wizard.phpにアクセスして、
という画面が表示されれば、無事インストールされています。続けて.htaccessを利用できるようにhttpd.confを編集します。
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
#
# AllowOverride controls what directives may be placed in .htaccess files.
# It can be "All", "None", or any combination of the keywords:
# Options FileInfo AuthConfig Limit
#
AllowOverride None
を
AllowOverride All
に変更。
さらに調べるとphpのライブラリがいろいと入っていないようだったのでグラフィックライブラリphp-gdと共にインストールする。
yum install php-fpm php-devel php-cli php-xml php-mbstring php-gd
RewriteEngineはすでに有効化されていました。
これで、a-blog cmsインストールの準備が整ったはず。
いよいよ次回インストールします。