2011.05.19 [木] コミュニケーションデザインワークショップその2

コミュニケーションデザインワークショップその1
のつづき。
講義2 富士重工株式会社 鈴木 曜 氏
鈴木さんの講義も阿部さんに負けず、盛り沢山です。
マーケティングの話で阿部さんと被る部分は重要と言う事!で。
フェーズ1「どうしてこんなサイトのなっちゃうの?」
まずは、コンバージョンの優秀なサイトと、低いサイト。
どうしてこんなサイトになっちゃったのかは「ディレクションミス」の場合が多い。
注目すべきボタンがたくさんあり、お客さんの選択肢が多く目的が定まらないサイトは、コンバージョンも上がりません。ダメなサイトはお客様の行動を乱している。
フェーズ2「そのサイトは誰のもの?」
マーケティングは売るためのしくみ。フィリップ・コトラーは読んどけ!
市場とお客様の接点を常に意識すること。でも基本は「誰に、何を、どうやって」
そして、強く言われていたのは、「アンケートと実際の行動は異なる。必ず行動を取っていくことが重要である。」
■Web(ユーザー)の特徴
●TVを見ない。新聞を購読しないユーザーが多数存在する。
●気になったらすぐに行動できる→アクションまでがシームレスに展開される
●お客様の行動履歴やページ閲覧数を把握することができる
●その場で検討してアイテムを比較できる。
●第3者(一般の方)が自由にコメントを残せる。(情報をシェア)できる。
●動画再生時間や文章の長さに制約がない。(規制も少ない)
TVは受動的(ふんぞり返り)に対して、PCは能動的(前のめり)である。また発信側からとしては、TVは必殺技であり、決まらなければ終わり、PCはカウンター攻撃であり、相手の行動に対して対応ができる。
しかし、目的に向かっているため、必要な情報以外は見えていない。
■SUBARUが考えるWebユーザーへのアプローチ
購入する人が情報発信者とは限らない(Shareで最後ではないという仮説)
共有から始まる購買行動がある。例えば、試乗体験レポートからのAISASもある。
Webでは「購買行動」と同じくらい「情報発信行動」へのプロセスが重要。
フェーズ3「で、そのサイトで何台売れるの?」
数字を意識したサイト制作をするべきです。なぜならばクライアントはあなたの作ったサイトを数値で丸裸にするからです。KPI(効果指標)の設定なくして、Webサイトの構築はできません。KPIには具体的な指標(数値目標:○○回・○○%・○○PVなど)が求められます。KPIの裏に隠された導線設計が必要。
また、PDCA(Plan→Do→Check→Act)サイクルでは、現在のスピードついていけないため、仮説→検証→仮説→検証を繰り返すべきである。
Yahoo!、Googleから来る人を大事にして、解析の向こうにいる人の「行動」を見るのが大事。
と、とりあえずメモに残っている言葉を書き出してみました。、全然纏まってません、すみません。
講義自体は、SUBARUのサイトの実例に挙げた講演でしたので、そのデータ量には圧倒されましたが非常にわかりやすかったです。うちの学校のサイトも、KPIは必要だなと素直に思えました。そういえば、実例を聞いていて以前SUBARUのプロジェクトについて書いたことを思い出しました。
ワークショップ:SUBARUのキャンペーンサイト企画
課題:「30万キャッシュバック(WEBキャンペーン)サイト制作
1.概要
期間:8月1日~9月30日
内容:スバル車(全車)を成約・登録していただいたお客様の中から抽選で各月100名に30万円をキャッシュバック。CM展開なし。
上記キャンペーンの実施に合わせて、キャンペーン特設サイトを制作し、店頭誘引と拡販に繋げる。
本キャンペーンのプロモーション計画及びWEBサイト制作の企画書を課題とします。
2.サイト制作の考え方
●CPサイトと車種・ブランドサイトとの棲み分け→CPの内容は、ブランドに影響が少ないので、ブランドに拘る必要はないがターゲットにSUBARUの良さが伝わるようにしたい。
●CPサイトに入れ込む情報の整理→情報をシンプルかつダイレクトに伝えつつインパクトのあるサイト。
●キャッシュバック自体の魅力の訴求→キャッシュバックと値引きが混同しており、訴求方法に工夫が必要。お得感の醸成。
●店頭誘引・個人情報の獲得が最大化されるようなサイト構造及び誘導計画
3.ターゲット
(1)ターゲット
〈メイン〉SUBARU低中関与の他社購入検討層(特に妻帯者)
〈サブ〉SUBARU購入検討層
(2)効果検証
明確なKPIの設定
4.クリエイティブについて
●短期間かつ限られた媒体戦略の中で、他業種・他社のサイトに埋もれないようインパクトの強いもの。
●フォントや色調はある程度ブランドのセオリーから外れても構わないが、高額商品である車のキャンペーンサイトとして、全体のクオリティは担保したい。
●購入検討層に的確に情報を認知させるため、内容・対象期間をシンプルにわかりやすく伝えたい。
●インパクトのあるキャンペーン名称を設定し、ターゲットに確実に訴求したい。
5.仕様、予算、制作会社
可能な限り明記して下さい。
6.スケジュール
掲載開始はもちろん、可能な限り詳細なスケジュール明記して下さい。
以上のような内容。
質問により、さらにターゲット層の属性(ライフアクティブ、移動の楽しむ、メカ好きなど)のSUBARUのターゲット層、その他今回のキャンペーンで販売台数を増やしたい車種などが盛り込まれていきます。
ここで昼食タイム。昼食中は「さて、どうしたものか」と頭を悩ませていました。
午後からの様子は、次回書きます。