2014.08.19 [火] 熊野三山「那智の大滝」

写真を撮ってくるのを忘れたのですが、この神社には「熊野御幸」の碑があり、今から1000年ほど前に時の権力者である上皇や法皇が何回も詣でられたと記されています。ちなみに、上皇・法皇・女院の外出を「御幸」といい天皇の外出は「行幸」というそうです。熊野に天皇の「行幸」は一度もなかったそうで、当時は院政という体制をとり、上皇という権力と財力と自由をもった身でなければできなかったことなのでしょう。
熊野御幸回数ベスト3
いずれも日本史の教科書で出てくる名前ですが、武家と公家の権力争いの時代(鎌倉時代前)に、度々この地を訪れており、平清盛なども同行したということです。館内の宝物展には、江戸徳川第8代将軍・徳川吉宗(御三家・第5代紀州藩主)ゆかりの刀なども展示されており、古くから由緒ある地域だということが伺えます。以前「平泉」に行った時も思ったのですが「遠い昔、神秘的とはいえ、“なぜこんな山奥に”だったのでしょう」などと歴史に思いを馳せながら、次の目的地「那智の大滝」に向かいます。
速玉大社からは、車で1時間程度です。
今回は、下の大門坂から登って、熊野那智大社を抜け、那智の滝までの道程をたどる予定です。

観光客の皆さんは、意外と軽装で向かわれていますが、結構きついですよ。足場は相変わらずの石道で、苔で覆われて滑りやすくなっています。


なんとか、那智大社に到着しました。

目指すは遠くに見える那智の滝。

まだ、ここから登ったり下ったりするのですが、歩きたくないという人は、車で登って来れますので、車かバスを利用したら良いでしょう。
いよいよ、一段の滝としては落差日本1位を誇り、華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている「那智の大滝」に到着です。

雨の影響か、水量も多く、豪快な瀑音と水しぶき、美しい直線の水流は、なるほど一見の価値がありです。
マイナスイオンをたっぷり浴びて満足したところで、今来た道を戻ります。大門坂から往復で3時間弱ぐらいでしょうか。
この近辺は、温泉地でも有名であちらこちらに天然温泉の浴場があります。ゆっくり汗を流して帰ります。
ということで、あっという間の2日間でしたが、天候もそれほど崩れず、当初の目的地をまわることができました。今まであまり紀伊半島には縁がなかったのですが、海沿いということもあり、魚介類も美味しい地域ですので、機会があれば、また訪れたいと思います。那智大社から本宮までの中辺路にも魅かれますし。
ただ次は、10年ぶりに登山道開通した大杉谷渓谷に行ってみようと思います。
学生のブログもそうなんですが、全ての記事が勉強や学校生活に関わるものでなくてもいいんじゃないでしょうか、と思いつつ、時々Webデザイン学科とまったく関係ない記事なんかを書いています。