2015.08.10 [月] 業界研究「Webサービス」竹中民男さん、八木智章さん(Yahoo! Japan)
7月29日、前期最後の業界研究授業は「Webサービス会社」のWebデザイナーのお仕事ということで、Yahoo! Japanから竹中さんと八木さんにお越しいただき、さまざまなサービスを行っているYahooでのお仕事とWebデザイナーへの就職、さらにUXデザインの取り組みについて、お話していただきました。

今回は、ただスライドを通して話を聞くだけでなく、まず学生の現在の「Webデザイナーへの意識」「Yahoo! Japanへ就職したいか」という二軸で「Webデザイナーに必要なこと」を付箋を貼ってもらい、そこから学生への問いかけも行っていきます。

どうやら、1年生は「Webデザイナー」という仕事には不安しかないようです。勉強を始めてまだ4ヶ月ですので、得体の知れない職業なのかもしれないですね。
まずは、竹中さんがインターネットの歴史を、ちょうど最近公開された、「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 10周年スペシャルコンテンツ」のすごいタイムラインで、10年前から環境の変化はもちろん、開発されるWebサービスの変遷など解説していただきました。

そういった流れの中、Yahoo! Japanでは、ウォーターフォール型の制作からアジャイル型へ、定量調査、分析、マネジメント、ファシリテート、UXデザインなど、ものではなくユーザーの体験をデザインする方向へ改革を進められているそうです。
Webデザイナーの役割が多岐にわたっていくなか、エンジニアなど他の職域の人たちとも共同で制作することが求められるようになり、コミュニケーションを円滑にできるマインドセットが重要になってきます。
続いて、八木さんはUXリサーチャーをされています。実際にユーザーの体験をデザインするために、ユーザーインタビュー、定性調査など、どのように取り組んでいるのかを紹介していただきました。実は、ユーザーは自分が求めていることを自ら解説することはできません。それらを洗い出すためにユーザー調査、インタビューを積み重ねていきます。Yahoo! Japanでは、そういった専門の設備もあるそうで、日々のサービス開発、改善に利用しています。
八木さんは、9月開催のWCAN 2015 Autumnにも登壇されますので、ユーザー調査などに興味がある人は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

今回の話で、2年生は実際にUXデザインをWebサービスの現場では、どのように取り組んでいるのか、垣間見れたんではないでしょうか。1年生は、いままで言葉だけだったものが、すこしイメージできる機会になったと思います。
話を聞き終わった後には、最初に聞いたマトリックスに話を聞き終わったあとに、自分たちの考えがどう変わったのか再度、付箋で貼ってもらいました。大きく改善した人もいましたし、逆に不安がふくらんだ人もいましたが、それぞれ新しいものを得られたようです。竹中さん、八木さんありがとうございました。