2011.04.16 [土] DTPの勉強部屋 第20回勉強会に行ってきた

Session 1:デザインに説得力を持たせるには
スピーカー:伊達 千代氏(TART DESIGN OFFICE)
短納期・低コストが進み、デザインの価値が見えにくなったグラフィックの現状。ビジネスとしてデザインを捉え、ターゲット、クライアントとデザイナーとの三者がWin-Win-Winの関係になるために必要なデザインのスキルが「説得力」です。デザイン本の著書を数多く書かれ、グラフィックデザイナーとしても活躍されている伊達さんのセッションです。僕も「デザイン・ルールズ」持ってます。今後、劇的にデザイン料が上がる見込みは望めないようですが、デザイナーの地位とデザイン料の向上のため自分の価値を高める為に説得力を持たせる為に必要なスキルを丁寧に解説されました。デザインを考える前のヒヤリングの段階で、相手の話を聞き取る能力など、簡単なワークショップを含めての解説でしたので、ものすごくわかりやすかったです。後半は、シンメトリーやジャンプ率などデザインセオリーの話もあって、贅沢なセッションでした。
このセッションでは事例やデザインサンプルを紹介しつつ、これからの時代を生き抜くデザイナーに必要な、説得力を身につけるためのキーワードをわかりやすく解説していただきます。
Session 2:イメージをかたちにする! Photoshopでのレタッチワーク
スピーカー:北岡 弘至氏(GARABATO代表)
NTTドコモやソニー、ANA、コカ・コーラ、久光製薬、キリンビバレッジなど、様々な企業の広告宣伝用ビジュアルを制作してきたフォトレタッチ界の第一人者でもある北岡氏に、実際の作例をお持ちいただき、制作過程や注意した点、こだわった点等を解説いただきながら、いくつかの行程をその場で再現していただきます。制作データのレイヤー構造やブラシ、フィルターワークをご紹介していただく予定です。レタッチャーとして数々の有名な広告・ポスターを手がけている北岡さん。実際に制作した作品の色調補正や撮影方法など絵造りの秘密をPhotoshopデータのレイヤーを元に解説されました。いや~、本当に最近は、ほとんど現場で撮らないんですね。テクニックもそうですが、全体に空気感を与えるこだわりの部分は、やはり最前線で活躍するプロッフェッショナルです。感動しました。
学生もPhotoshopを使用してレタッチやデザインをするのですが、もっと良くしようという気持ちが物足りないと感じています。実際のレタッチャーのデータを見せたいですね。
今回で参加するのは2回目だったのですが、プチセッションを含め、どのセッションも勉強になりました。また次回も楽しみにしています。