2016.02.05 [金] 業界研究「矢野りんさん」
業界研究授業の本年度最後の特別講義は、バイドゥ株式会社の矢野りんさんにお越しいただき、「サービスデザインとお仕事のお話」と題して講義をしていただきました。

矢野さんは、バイドゥでスマートフォンの日本語キーボードアプリ「Simeji」のデザインと運用を統括されています。

昨年、テレビCMも放映されましたね。このCM制作の話なども、聞かせていただきました。
そんな矢野さんが、現在どんなチームメンバーで働いているのか、また実際、デザイン業務がどのような流れでおこなわれているのか、実際のWebサービスのUIを基に解説していただきました。
デザインをする前に
MAU (Monthly Active User)やDAU(Daily Active User)、Retention Rate (定着率)などの数値を分析して、サービスの価値が上げる設計を考えます。
設計(UIデザイン)
競合がいない場合は、スピードが大事です。デザインパターンを利用して、とにかくそのサービスを公開します。競合が多い場合は、競合相手の設計を参考にしつつ、+アルファを考えてUIを設計していきます。
デザインの評価
運用が始まったら、そのUIが果たして狙った結果が出ているのか、ユーザーインタビューやUIのタップ率調査、PV / 離脱率調査など、定量調査・定性調査から判断していきます。
スワイプさせるコンテンツなど場合によってはスワイプあり、スワイプなしのUIを制作し、A/Bテストを行います。
デザインセオリーに騙されず、ユーザーの判断で決めていくことが重要です。学生から「デザインセオリーの使い所は?」というの質問には「最初に作るとき」とお答えいただきました。
将来作り手として成長する方法を考えようぜ
後半は、学生ひとりひとりに「仕事でやりたくないこと」というお題で3つ考えてもらい、その意見に対して矢野さんが深掘りしていくという、ワークショップを行いました。やっぱりというか、なるほどというか「セールス・営業の仕事」「ライン作業」の仕事が嫌だという学生が多かったです。

毎年、お話いただく仕事の内容が変わってきているので、色々と勉強になります。今年の春にも名古屋でお話する機会があるそうですので、楽しみにしております。ありがとうございました。