2016.02.15 [月] ホームページ・ビルダーで作業する前に
前回までで、ホームページ・ビルダーでWebサイトを制作する準備が整いました。
では、いざホームページ・ビルダーで作業というわけではなく、まずは、どんなWebサイトを作るのか決めなければいけません。

サイトの構成を考える
必要なページを考えて、カテゴリーごとに分けていきます。
本来であれば、カードソートなどして時間をかけたいとことですが、このシリーズでは、とにかくホームページ・ビルダーでWebサイトを制作するのが目的ですので、いろいろな高校のWebサイトを参考にCacooを使ってサイトマップを作ってみました。
だいぶ省略していますが、基本的な学校のWebサイトの構成にはなっているかと思います。

Webページのコンテンツを決める
このサイトマップをもとに、ワイヤーフレームを制作します。
こちらも独りで作っちゃいますので、ワイヤーフレームとレイアウトラフも兼ねて、レイアウトを意識しながらCacooで作っていきます。
まずは、スマートフォン用のワイヤーフレーム。
更新のしやすさを考えて、レスポンシブWebデザイン(※一つのHTMLでPC用とスマホ用で見せ方を変える)を採用します。
スマートフォンでWebサイトを利用する場合、どんな場面、どんな人が、何を求めてアクセスするのかなども考えて必要なものを配置しました。
トップページに地図を置いてあるのも、来校途中での用途を考えてのことです。

続けて、PCサイト用のワイヤーフレームを書き出します。
画面の大きさが限られているスマホサイトから考えることで、コンテンツの重要度やユーザーの動線などが整理しやすくなります。
広い画面であるPCからコンテンツの配置などを考えてしまうと、後からスマホサイトを制作する場合に苦労します。
やはり利用する年齢層を考えるとスマートフォンからのアクセスが多いと考えられますので、今はスマートフォンを重要視して制作していきます。

一番悩んだのが学校のWebサイトでよく見かける「在校生」「保護者」「卒業生」などのアクセスした人でカテゴリー分けするリンクが必要かどうかでした。
結果的に「卒業生」必要としているコンテンツは区別ができると考えましたが「在校生」「保護者」が必要としているコンテンツの境界はとても曖昧だと感じましたので「卒業生の皆様へ」というカテゴリーだけ用意しました。
各学校によって、コンテンツの違いは出てきますので、この段階で取捨選択し設計をしておきます。
今回はなるべくいろいろな学校のベースとなるような汎用性を考えて設計していきます。
また、今回はブログで紹介しようと考えてましたので、Cacooでワイヤーフレームなどを制作しましたが手描きでも、もちろんOKです。
手軽に、ささっと考えながら描けるのでおすすめです。

全ページは完成していませんが、とりあえず主要ページの構成を考えて、ホームページ・ビルダーの作業に進みたいと思います。
参考にした高校Webサイト
サイトマップとワイヤーフレームを考えるのに参考にした高校のWebサイトを紹介しておきます。愛知工業大学名電高等学校(愛知県)
昨年、リニューアルされた愛工大名電のWebサイトです。
ナビゲーションメニューが整理されており、特色でもある強豪ぞろいの部活動もメニューで目立つように配置されています。
レイアウトもホワイトスペースを多くとり、ボタンを大きく置くことでページ遷移がわかりやすくなっています。
ただ、スマートフォンサイト対応がされていませんので、スマホで使うときにボタンが押しづらいです。
修文女子高等学校(愛知県)
普通に考えると、メインナビゲーションの項目はこのようになるんじゃないでしょうか。
私学ではFacebookやTwitterなどSNSを活用する高校が多いのですが、修文女子高等学校は若者中心にブームのInstagramも活用して、学校の様子を更新しています。
入学後の自分をイメージさせることができるような、卒業生インタビュー、先生へのQ&Aなどコンテンツも充実しています。
ただ、NEWSの記事をクリックすると別タグが開き、ロゴマークを押してもTOPページに戻れない仕様はちょっと戸惑います。
レスポンシブWebデザインを採用しており、スマートフォンでの閲覧も見やすくできています。
名古屋市立工芸高等学校(愛知県)
学科が多いためか、情報量が多い印象ですが、順を追えばどこに何があるのか、目的の項目にたどり着きますので、わかりやすく整理されています。
スマートフォン用のWebサイトも用意されており、アクセスなど必要な情報はスマホでも閲覧することができます。
ただ、利用者は意外とPCよりもスマートフォンのほうが、ちょっとした分量の文章は読まれているという話もあり、PC版へ遷移させるのはもったいないかなとも思います。
情報が網羅されていますので、高校ではどういったことをWebサイトに表示させたいのか、表示するべきなのか参考にさせてもらいました。
三田国際学園中学校・高等学校(東京都)
東京にある三田国際学園中学校・高等学校のWebサイトです。
幾何学形をモチーフにしたビジュアルが今っぽいですね。
スマートフォンにもレスポンシブWebデザインで対応されています。中高一貫校ですが、必要最低限のコンテンツで構成されています。
大学のサイトなどでは、活用されている動画コンテンツもふんだんに利用されており、動画を利用することで、学校生活がイメージしやすいですね。
島根県立津和野高等学校(島根県)
全国的に公立高校のWebサイトは、学校の先生がひと昔前に頑張って作ったんだろうなと思われる物が少なくありません。
ただ島根県の公立高校ではWeb制作会社が制作したWebサイトが複数みられ、その中でもこの津和野高校のWebサイトは、個性的なデザインとなっています。
TOPページでは、イメージ動画を背景に流し、デザイン化された「ツコウ」をキーワードにシングルカラムレイアウトでコンテンツへのリンクを表示していきます。
レスポンシブWebデザインでスマートフォンに対応され、更新にはWordPressが利用されています。
ただ、現在つながらず、白い画面になってしまうページがあります。※修正されていました20160226
いろいろ調べていくと、自治体によっては、教育機関向けCMSなどが利用されている学校のWebサイトもあります。
機会があれば、触ってみたいと思います。