2019.12.24 [火] フェンシングのエペは、東京五輪金メダルを狙っている!!-Fencing Gold medal Challengeに参加してきた。
クリスマスイブです。名古屋駅周辺でもクリスマスソング♪が聞こえます。
講師のカワグチです。
先日、たまたま面白そうなセミナーを見つけて、参加してきました。
スポーツアナリティクス
スポーツの分野にデータ分析を取り入れて、体格などの差を補って世界と互角に渡り合っている競技の話をよく聞くようになりました。
バレーボールでは、試合中にタブレットを利用した戦術を行ったり、サッカーやバスケットボール、先日ワールドカップで盛り上がったラグビーなども、映像解析・データ分析を用いた練習や選手起用などが、テレビでも紹介されました。
このような、スポーツのデータ解析をする専門家を「スポーツアナリスト」と言い、日本スポーツアナリスト協会(JSAA)という団体もあります。
大きなカンファレンス「SAJ2020(スポーツアナリティクスジャパン2020)」が2020年2月1日(土)に開催されるそうです。
Webサイトの解析などは、Web制作にも欠かせない分野です。
スポーツ、それもフェンシングという個人競技の何を集計して、何を分析しているのかなどの話も聞けるということでしたので、興味津々です。
久しぶりのセミナー参加レポートになります。
株式会社LIGHTz
主催されていたのは、茨城県つくば市にある「株式会社LIGHTz」さんです。AI(人工知能)を開発している会社です。
すでに、バレーボールやサッカーではAIを活用した解析システムを開発されていて、クラブチームなどで実証実験を行っています。今後、AIがフェンシングにどのように活用されていくのか、社長の乙部さんが解説してくれました。
動素分析と動態解析
LIGHTzのスポーツアナリティクスでは、分析する対象によって動素分析(Motion Element Analytics)と動態解析(Motive Analytics)と呼んで区別しているそうです。
フェンシングでいうと、スコアや突かれた場所、構えや姿勢など目に見える情報が動素分析の対象となります。
動態解析の対象は、「相手の動きへの呼応」「移動距離/加速度」など試合の流れなど目に見えない情報です。感覚的な部分も多く、機械による測定と数値化による解析方法が研究されています。
動態解析とは、
選手の各動作、姿勢、その移行パターン等を時刻歴で可視化・分析、特徴づけすることで動素分析(Motion Element Analytics)だけでは見えてこなかった流れ(Behavior)を捉える手法

BrainModel®
これらの分析に加えて、動作が進行していく時に選手が何を視て、何を考え、どのような判断をしているのか「BrainModel®(ブレインモデル)」 という形式で、スペシャリストの考え方(頭脳!)を視覚化しています。

この【スペシャリストの思考をAI(人工知能化)】する技術は、すでにORGENIUS®というバレーボールやサッカーの分析AIシステムとして、製品化されており、これらのAI分析システムをフェンシングに取り入れるプロジェクトの広報・発展が今回の趣旨のようです。